改元おめでとうございます㊗️
R1初レシピを飾るのは、ちまたでブームの鯖サンドです。
e子さんはグルテンフリーを究めていますので、サンドイッチのパンは小麦を使わず、トウモロコシの粉で作っています。料理の手順を写真に残してくださいました。ありがとうございます！
☆e子さんって？と思われた方へ。
e子さんは米国オクラホマ出身の、お仕事のために日本に駐在している、当院の患者さまです。治療の一環で、現在小麦、卵、乳製品を避ける食生活を送っています。お料理好きなので、工夫した除去食メニューのアイデアを多くの方々とシェアしてくださっています。日本の食材を使ったレシピですが、メキシコ料理の影響を受けていたり、料理の彩りやビジュアルも全てがユニークで面白いです。
(e子さんの英語コメントは原文のまま投稿し、その日本語要約を院内スタッフが書き添えています。)
e子 “following the saba trend: gluten-free mackerel “sandwich”.
Cornbread pancake [same as previous corn pizza crust], guacamole, sautéed peppers, pan-fried mackerel (I used chopsticks to pick the meat apart), add greens or pickles of your choice if you like, fold in half, cut, and add a side of broccoli and hummus. “
鯖サンドは元はトルコの人気メニュー
おそらくサンドイッチに使うパンは中東のピタパンやヨーロッパの硬めのパンでしょう。フランスのバゲットなんか特に脂の乗った鯖に合いそう、皮がしっかりして、魚の脂が浸み出てこないです。
バゲットは、日本のバタールをさらに長く細めたような外観のフランスを代表するパン。しかしその食感は日本のパンとは似ても似つかない硬いものです。なぜなら、バゲットの成分は小麦粉、イースト、塩、水のみ❗️
ふわふわ、サクサク、モチモチなパンに使われる、砂糖、乳製品、マーガリン、卵、ショートニング、加工デンプン、酸化防止剤、風味料、乳化剤、増粘剤などとは無縁なのです。
何度噛んでもなかなか飲み込めないバゲットに、かぶりついたりしようものなら、鋭利なパンの皮でたちまち口の中が血まみれになるんです。
と、いうことで、バゲットを食べる時は、よく噛む必要があります。咀嚼の回数が増えるので、だ液と胃酸と消化酵素分泌が増えて、食べたパンを消化しやすくなり胃腸の負担を軽くします。そもそも小麦粉に含まれるグルテンは最も消化しにくいタンパク質のひとつです。(だから世の中にはグルテン不耐症、セリアック病や小麦アレルギーの人が多いのです。おかげで最近”グルテンフリー”食品をよく見かけます。)
ところが…
バゲットにはもう一点特徴があるのです！フランスの小麦は土壌、風土の理由でグルテン含有量が低めで、中でもバゲットには中力粉が使われる点です。普通のパンは強力粉を使用するのでグルテン含有量が高めなのです。
つまり、バゲットには小麦粉グルテンが含まれるけれども、グルテン率は低め、しかも硬いのでよく噛まざるを得ない、すると消化力が高まり、ふんわり系のパンよりも胃腸に優しいのです。咀嚼のおかげで咬筋を動かすので、小顔効果もあります。噛んでいるうちに満腹中枢が刺激されて肥満防止にもなりますよ！
アレルギー専門医の友人がかつて、アメリカでパンを食べるとお腹が張って苦しくなるけど、フランスでパンを食べても何も起こらない、と言っていました。
良いことづくしのフランス製バゲットですが、塩分量がとても高いことだけはご留意ください。バゲットは成分が単純な分、塩を大量に使っています。高血圧の方のほかにも、糖尿病、過敏性腸症候群、リーキーガット、イーストシンドロームの方たちにおかれましては、残念ですが、バゲット鯖サンドを見送ったほうがいいでしょう。代わりにグルテンフリー鯖サンドレシピをお楽しみください。
なお、私は過去幾度となく血を流しましたので、バゲットとは距離を置くようなり、今ではごはん党です。よく顔を触っているのは、咬筋マッサージしているからです。
